黒い便は宿便?宿便とは本当にあるのか?ダイエット・美肌への影響

「宿便」とは、「体内に滞留している便のこと」として知られています。
宿便は「黒い便」であるともいわれます。
この宿便とは、本当にあるのか?ということですが、実は疑問視されている声も。
かといって、ダイエットや美肌のためには、腸をすっきりさせておきたいもの。
宿便は本当にあるのか?
黒い便は宿便なのか?
今回は宿便の謎を見ていきます。
存在しない!?宿便は本当にあるのか
まず「宿便とは本当にあるのか?」ということです。
実は、医学的には「宿便は存在しない」そうなのです。
インターネット上で出回っている宿便のイメージは、腸内のひだの深いところに、落ち切らないで何年もこびりついている便がある!というようなものです。
しかし、医療関係者の記事などを読むと、そもそも「そういう宿便はありえない」と書かれています。
宿便はありえない?その理由は
「宿便とは本当にあるのか」という疑問に対し、「宿便はありえない」というひとつの結論ですが、そもそも「宿便」という言葉は、医療用語ではありません。
そして、そもそも腸というのは「蠕動運動(ぜんどううんどう)」を繰り返しています。
そのため、「ずっと折れ曲がっている部分はない」のだそう。
ひだとなっているところは伸び、伸びているところはしわになり…そうした運動を日々繰り返しているので、「シワの部分に何年も宿便がこびりついて溜まっている!」ということはないのだそうです。
ある意味で「宿便」はある?
どうやら、腸のひだにこびりつく宿便は存在しないようですが、「便秘」は宿便と言えます。
やはり腸内に便が溜まっているのは「良い状態」とは言えません。
便秘は本人も苦しいですし、ダイエットや美肌には決して良いものではありません。
便秘は是非とも解消しましょう。
「黒い便」は宿便?正体は!
宿便は本当にあるのか論ですが、結論、こびりつきの宿便はないとなると、ファスティングなどを行ったときに出てくる「黒い便」は、宿便ではないのでしょうか?
ファスティング(軽い断食)などをすると、実際に黒い便が出てきたりします。
見た目のせいか、いかにも「宿便だ!」という感じがしてしまいます。
しかし先ほど書いたように「宿便は本当はあり得ない」のだとすると、黒い便の正体は何なのか。
ちなみに、何もしていないのに、生活の中で黒い便(タール便)が出ているときは、肛門から離れた臓器での出血が疑われるらしいです。
今回の場合はそうではなくて、ファスティングを行ったときの場合です。
体内の毒素を出すデトックス作用のために、黒い便が出るのだと言われますが、ファスティング中の黒い便は、みなさんが想像する宿便(滞留便)とは別物です。
宿便と思われていた黒い便の正体は「胆汁」。
胆汁は、胆のうで分泌されるものですが、主成分はコレステロール。脂質を消化しやすくする役割があります。
しかしファスティングをすると、胆汁がはたらきかけるべき固形物は体に入ってきません。
使われない胆汁は胆のうに溜まっていきます。
日常であれば、使われた胆汁は肝臓に再吸収され、悪いものが体に溜まるという悪循環になりかねないのですが、ファスティングのときには水分だけを吸わせて、肝臓に吸収されるより前に、胆汁を排出へ追い込む仕組みなのだとか。
そのために腸を洗い流してデトックスになる、という原理。
それが排出されるのが、黒い便の正体だったのです。
ファスティング中の黒い便は、1回〜3回程度かと思います(経験上)。
それより続くようだと、先に申し上げたように、内臓に異常があるかもしれませんので、お医者さんなどに相談した方がよさそうです。
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