菜種梅雨の意味とは?季語で使える!菜種梅雨を別に言い換えると?

「今月下旬は、菜種梅雨となるでしょう」とニュースの天気予報。
意外と聞いたことのない人も多い「菜種梅雨(なたねづゆ)」の意味は何でしょうか。
季語として使える時期は、いつからいつまででしょうか。
菜種梅雨の意味
「菜種梅雨(なたねづゆ)」とは、3月下旬ごろに長く雨が続くこと。
菜の花の時期なので、そう呼ばれることがあるようです。
菜種梅雨の別の言い方
「菜種梅雨」は、別の言い方をすることもできます。
「春雨(はるさめ)」
「春の長雨(はるのながあめ)」
「催花雨(さいかう)」
「春霖(しゅんりん)」
「春霖」はまた聞きなれない言葉ですが、「春雨」や「春の長雨」は、使うことがある人も多いかと思います。
なぜ?「菜種梅雨」の原因
暖かくなりかけた春の時期に、長く雨が降るのは、なぜなのでしょうか。
「菜種梅雨」とも呼ばれるほど、雨の日が続く理由は、春には梅雨によく似た「停滞前線」ができるから。
季節の変わり目に、北方の高気圧と、南方の低気圧がぶつかることにより、日本で前線となって、しとしとと雨が降り続くのだそうです。
雨は嫌?「菜種梅雨」がなくてはならないこと
梅雨のように、連日雨が続くのは、おっくうに思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、春の雨は、とても大事なのです。
菜種梅雨が必ず必要、というわけではありませんが、この時期にしっかり雨が降らないと、桜が咲かないのです。
冬の間我慢していた桜などの植物は、暖かくなれば咲くわけではありません。
冬の乾燥した、晴れの続いている間、水のたくわえがない中でしっかり辛抱しています。
花が咲くように、しっかり準備はしているのですが、水がないので我慢しています。
ここで雨がしっかり降ると、そのあと暖かくなった時に、一気に咲くのです。
こう思うと、菜種梅雨になり、連日に雨が降ることになっても、少したのしく過ごせるというもの。
季語「菜種梅雨」の使い方・時期
菜種梅雨は、季語としても使われます。
シーンは、俳句だけでなく、手紙などビジネスシーンでも使うことができます。
3月下旬から4月上旬の季語となり、「菜の花が咲いている時期」ならOKです。
実は春だけではなく、秋にも「梅雨」と付く雨があり、「すすき梅雨」といいます。
言い換えれば、「秋の長雨」になり、「秋雨前線」によるやはり梅雨のように雨の続く日を指します。
まとめ
本当の梅雨のようには長くないものの、長ければ1週間程度は続く「菜種梅雨」。
雨が続く、と考えると嫌だと思う人もいるかもしれませんが、「菜種梅雨」といえば、菜の花にさらさらと春雨の降り注ぐさまが思い起こされて、さわやかな気持ちになるものです。
日々を快く過ごすには、言葉の工夫も大切ですね。
では今日も一日、快適に過ごしましょう。
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