食物繊維を摂っても便秘?水溶性と不溶性のかしこい割合!

体調管理に大切な「食物繊維」。
消化や体調の都合だけでなく、美肌にも注目される食物繊維ですが、「摂ってるのに便秘」という人も、中にはいるようです。
実は食物繊維には、「水溶性」と「不溶性」があり、摂るうえでバランスもあるようです。
今回は「食物繊維」についてみていきます。
食物繊維でカラダをお掃除!
「食物繊維」のイメージは、腸内をきれいにしたり、便秘を解消したりするもの。
「人間の生命維持に必要な7大栄養素」のひとつに数えられています。
しかしかつて食物繊維は「摂っても排出されるだけ」「栄養としてあまり意味がない」という扱いでした。
なぜかというと、人間は「食物繊維を分解する酵素を持っていない」ので、要するに食物繊維が消化され、人体に取り込まれることがないのです。
しかし、人間は分解できなくても、実は腸内にいる常在細菌にとっては、大切なごはんだったりします。
食物繊維を摂ることで、腸内菌たちの食料になり、結果、腸内フローラの状態が良い方向に保たれるのだそう。
食物繊維には2種類ある!
最近では注目されることの多い「食物繊維」ですが、食物繊維には2種類あります。
〇水溶性(海藻、果物など)
〇不溶性(野菜、穀類、豆類など)
かんたんに言うと、「水に溶けるか溶けないか」という違い。
水溶性食物繊維の特徴は、水に溶けやすく、ゲル状で、整腸作用に期待できるというところ。
不溶性食物繊維の特徴は、水には溶けず、糸状で、私たちの多くがイメージする「食物繊維」です。
水溶性食物繊維に「整腸作用がある」と聞いて、「え?不溶性食物繊維にはないの?」という疑問が出るかと思います。
実は、不溶性食物繊維がうながすのは、腸の「蠕動(ぜんどう)運動」。
不溶性食物繊維は、腸内でゴミを絡めとるので、ゴミの量を増やして外に出しやすくしてくれます。
しかしその分、意識して水分をとらないと、かえって便秘気味になってしまうこともあるとか。
反対に、水溶性食物繊維は、もともと水分を多めに持っているので、腸内のものをやわらかくして、ゴミを出しやすくしてくれます。
一方で、水溶性食物繊維こそ「不足しがち」な食物繊維。
海藻やオクラ、納豆などに含まれているものです。
意外にも、ゴボウには水溶性食物繊維が含まれていますし、アボカドでもOK。
どれくらいの割合がベスト?
「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」。
どちらが良い!というわけではなく、バランスが大事。
水溶性食物繊維が1、不溶性食物繊維が2の割合で摂取するのが良いといいます。
どちらにしても、私たちは不溶性食物繊維を摂りがちな現代日本人ですから、水もしっかり飲まなければなりません。
まとめ
食物繊維は、しっかりとると非常に有益。
「腸は第二の脳」とさえ言われますから、腸内環境は良くしておくことに越したことはありません。
経験則でも、おなかの調子が悪い人は、不機嫌というか、精神的にバランスをくずしがちな方が多い印象もあります。
体の基盤をしっかり整えて、免疫や健康、美肌や美容に役立てていきましょう。
そして、医者いらずな生活が送れたら理想ですね。
では今日も一日、快適に過ごしましょう。
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