サムギョプサルも効能が?肉料理と薬膳

サムギョプサルといえば、韓国の代表的な肉料理。
日本人の私たちには、肉は「薬膳」というイメージからは遠いかもしれません。
しかし、サムギョプサルも、薬膳の視点で見ると、どういうときに食べると効果的なのか、よくわかります!
サムギョプサルはどんな料理?
「サムギョプサル(삼겹쌀)」は、韓国の肉料理で、豚の三枚肉を焼くもの。
意味も「サム=3」「ギョプ=層」「サル=肉」という、三枚肉を示しています。
ただただ肉を鉄板で焼いただけなので、お店で頼むと付け合わせのキムチやナムル、ごはんとスープがついてきたりするところもあります。
脂身はあるものの、味付けがシンプルなせいか、あまり苦にならず、元気のないときや疲れた時には、なぜか食べたくなる不思議な料理です。
サムギョプサルに薬膳効果あり?
さて、そんなサムギョプサルにも「薬膳の効果が?」と聞くと、なじみのない人は驚かれるかもしれません。
しかし薬膳や中医学(東洋医学)では、食材一つ一つが、私たちの体に対して「どんなはたらきをするのか」「どんな体調の時に食べたらよいのか」が非常に長い間にまとめられています。
ですから、どんな料理も、「どんなはたらきがあるのか?」を知ることができます。
サムギョプサル「豚肉」の効果
現代日本人も「疲れたら肉だ!」みたいな感覚がありますが、もう少ししっかり見ていくと、生活にかなり役立てられます。
四気五味:甘味・鹹味、平性(=甘味・塩辛い味、温寒どちらでもない) 帰経:脾、胃、腎(=脾、胃、腎にはたらきかける) |
甘味のある食材は、疲れに良いほか、緊張をほぐしたり、痛みをやわらげたりします。
豚肉にもそんな効果があるなんて、驚きですね。
鹹味(かんみ)といって、塩辛いような味も、豚肉はもともと持っています。これは「硬いものを柔らかくする」といわれ、便秘などにもよいのです。
味以外にも、薬膳で見ていくと食材の「性質」が出てきます。
「熱・温・平・涼・寒」といって、体や臓器を「温めるか」「冷ますか」という特性です。
豚肉の場合は「平性」といって、一番扱いやすく、長期間食べても良いものです。豚肉のような「平性」の食材は、体を温めたり冷ましたりする作用がないので、安心して使えます。
病後などや子どもが食べても、滋養強壮が期待できる食材の1つです。
また、意外なのですが、豚肉は体の「うるおい」と関係があります。
体の中の水分「陰液」を補ったり、臓腑を滋潤するといわれ、さらに皮膚や目・鼻の粘膜、毛髪の乾燥にもよく、のどの渇く人にもオススメなのだとか。
逆に「寝汗」や「手汗」「足の裏の熱感」のするひとにも良いそう。
豚肉は身近ですが、実はそんなバランスをもった食材だったんです。
サムギョプサル!豚肉の美容効果✨
豚肉を薬膳の視点から見てみましたが、こうしたことを知れば、美容にも生かせるんです。
ダイエットなども考えると、鶏肉がもてはやされがちですが、豚肉は「肌の乾燥を防ぐ」ことや「肌に潤いを与える」ことから、「豚肉は美肌のために良い」といえます。
そして、体の疲れにも良い豚肉。「疲労回復ビタミン」ともいわれるビタミンB1が豊富なので、元気になります。
肌も疲れているとハリがなくなってきますから、ハリツヤには疲労をなくし元気を保つことが大事です。
また、鉄分を多く含む豚は、貧血改善に良いので、女性には特におすすめしたい食材です。
実はデトックス!?豚肉の驚き
豚肉の脂肪には、なんと中金属の解毒作用があるそうです。
体内の老廃物と、中金属のデトックスがあるということで、韓国では、黄砂がひどい季節には「サムギョプサルを食べなさい」と進めるそうです。
サムギョプサルの効果まとめ
サムギョプサルは、分厚い豚肉をたっぷり食べることができるので、疲労回復や美肌には非常に良いメニューといえます。
疲れ、貧血、ハリツヤがないなど、見た目に元気がないことは、周りの人も心配になってしまいます。
キムチやサンチュ、もやしのナムルなど、野菜と一緒に食べれば、よりたくさんの栄養が摂れて、きっと元気になれます。
では今日も一日、快適に過ごしましょう。
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