梨は薬膳・漢方で“秋に食べるべき”効能が!

梨は薬膳・漢方で“秋に食べるべき”効能が!

秋に旬となる果物、梨。

梨は、薬膳や漢方の視点からして、「秋に食べるべき」という食材なんです。

健康のためにも、美容のためにもなる!というのですが、どうして梨が健康や美容に役立つのでしょうか?

薬膳や漢方の目線でみる、梨の情報をまとめてみました。

薬膳的「梨」の基本情報

薬膳や漢方で、梨の性質を見てみます。

四気五味:涼性、甘味・微酸味
帰経:肺、胃

薬膳・漢方目線で「梨」という果物を説明すると、↑のようになります。
見慣れない表記かもしれませんが、実はそんなに難しくありません。

「四気」つまりこの食材の性質は、「涼性」つまり、やや体を冷やすような性質にありますよ、ということです。

そして「五味」つまり味は、「甘味」「酸味」をもっています。

「帰経」は「この食べ物が、体のどこにはたらきかけるのか」というような意味だそうですが、梨の場合は「肺」「胃」です、という読み方ができます。

梨の効果・効能は?

梨の性質を、もっと具体的に見てみます。

梨は涼性のため、熱を下げるという効能を持ちます。

他には気管支や肺によく、咳や痰、胸痛などにもよいとか。

また、からだの乾燥を潤してくれるため、皮膚・鼻・目・口の中など、粘膜の乾燥を防いでくれ、尿が少ない人や便秘で悩む人にも良いそうです。

梨が秋の美容に良い!?

梨が「秋の美容」に良いというのは、秋という季節の性質と、梨の性質が、非常に相性がよいからです。

まずひとつに、梨は津液を生じさせる効能があります。
津液とは、漢方でいう「血液以外の液体」。
たとえば汗、鼻水、目のうるおいもそうですし、つまり少なくなれば肌も乾燥してくるわけです。津液が少なくなると、実は肌だけでなく、髪も乾燥するのです。

梨は体に津液を生じさせる食べ物なので、からだの乾きをうるおします。
いつもうるうるつやつやしていたい!そんな方には、秋は梨がおすすめです。

また、「水滞」の体質つまり「むくみがちな人」などに効果的で、むくみや鼻水の気になる人、まためまいの起こりやすいような人にもおすすめだそう。

水滞のタイプは、胃腸が弱くて、余分な水分が排出できづらい体質の方です。

ということは、梨は「胃腸にやさしい」「余分な水分の排出にはよい」「乾燥はうるおす」という、夏の胃腸疲れから、秋の乾燥までケアしてくれる食べ物のようです。