「疲れた」英語でなんて言う?スラングをチェック!

「疲れた」英語でなんて言う?スラングをチェック!

「疲れた」と英語で言うとき、なんていいますか?

単純に「I’m tired.」がぱっと思いつくし、とても疲れたと言うなら「I’m so tired.」。

では、会話でフランクに話すとき、英語のスラングでは「疲れた」はなんて言うのでしょうか?

そもそもスラングとは?

英語で「スラング」とは、日本語で言うと「俗語」のことです。

辞書に載らないような、流行りの言葉であり、フォーマルでない表現で、若者言葉やネット特有の単語などがそれにあたります。

ネットの場合は特に「ネットスラング」と呼ばれます。

「疲れた!」は日常でよく感じる感情ですから、スラングではなんて言うか、知っていると会話に役立つかも。

スラングで「疲れた」英語にもいろいろある!

①死ぬほど疲れた!

「死にそうに疲れた!」「死ぬほど疲れた!」…などと日本語で言うと思いますが、これは人種が違っても同じよう。英語ではなんて言うでしょう。


英語では「dead tired!」

「I’m dead tired!」と言われたら「相当疲れてるんだなあ…」と思ってあげてください。

②アメリカの「疲れた!」

英語で「疲れた!」と言いたいとき、スラングでなんて言うか見ていきます。

アメリカ英語では、「beaten」が使えるそうです。

「beat」といえば、「打つ」「連打する」という意味。

「beaten」の形になると、「殴られた」「叩かれた」という意味になり、ほかにも「打ち負かされた」「打ちのめされた」「打ちしおれた」という意味の英語になります。

いろいろなストレスや困難が降りかかってきて、ぼろぼろに疲れたときなんかに使えそうですね。

「beaten」には、他にも「不覚を取る」という意味があったり、“溶き卵”は「beaten egg」というそうです。

精神的、物理的、暴力などの表現に使えて、「打たれる」「叩いて伸ばす」「負かされる」「撃退する」などの意味を持つ単語なので、かなり様々な表現に使える単語のようです。

③アメリカの「疲れた!」その2

アメリカで使われる「疲れ果てた…」には、「bushed」という英語表現があります。

bush」といえば、もともと「茂み」とか「藪」「未開拓の土地」のイメージがあります。

なぜ「茂み」=「疲れた」になるのでしょうか。

19世紀後期のアメリカの俗語が、定着した単語で、「一日中、茂みや森などの中を歩き回って疲れる」ところからきているとか。

19世紀のアメリカといえば、イギリスから独立し移民も多く、19世紀半ばから産業や文明の発展が急速に起こった時期。

当時の人々には、「bush」を歩き回って疲れる、というのは、だれでも理解できる状況・感情だったのでしょう。

⑤アメリカの「疲れた」その3(下品)

日本人でも「クソ疲れた」という人がいると思いますが、アメリカ英語ではなんて言うかというと、「pooped」といいます。

「poop」=「うんこ」なので、意味としてはほとんど日本語と一緒ですね。「poop」は、「うんこ」「おなら」とか、「ばか」「まぬけ」という俗語のほかにも、「(適切な)情報,実情,内幕」というスラングでもあり、また「船尾楼※」という意味もあります。(※船尾にある、上甲板より一段高い船楼のこと。Poop Deck。)https://www.meiwakaiun.com/meiwaplus/tips/tips-vol19/ の(3))

「疲れた」と言いたいときは、「pooped」か、「pooped out」で使います。

⑤イギリスの「疲れた!」

イギリス英語で「疲れた!」、スラングでは「knackered」が使えるそう。

「I’m knackered.」=「超つかれた!」

覚えやすくて使いやすそうですが、そもそも「knacker」ってなんて言う単語でしょうか?

「knacker」とは、「廃馬解体業者」のこと。

ナカー」「ナカーマン」と呼ばれ、「老馬やけがをした馬を引き取って解体し、毛皮や肉を売る業者」という、職業の方を指します。方言では、「老いぼれた馬・牛」の意味もあるそうです。

そこから廃車、廃船、古家などの「買入解体業者」も指す単語になったようです。

「knackered out」というと、「…を疲れさせる、へばらせる、くたくたにさせる」という言葉になります。

なぜ「疲れた」という意味もあるのかというと、「老いぼれた馬、疲れすぎて使えない馬」のように、よれよれと疲れてしまう、というイメージのようです。疲労度としてはかなり強めの「疲れた」の表現です。

ちなみに「knackers」というと「睾丸」「男性器」という意味もあるので、一応、注意が必要かもしれません。

もともと、「knacker」という英語に、「去勢する」という意味があるからのようです。

女性が使うと、「下品だよ」と男性から注意されることもあるとか。

家族や気心の知れた友人なら、そこまで気にならない表現だという方もいました。

英語のスラング「疲れた!」まとめ

英語、とくにスラングで「疲れた」はなんて言うかを見てきました。

スラングはカジュアルなシーンや、下品な口語になるので、使えないシーンも使いたくない表現もあるかもしれませんが、歴史や生活が感じられるので、面白いですね。

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