不眠症・睡眠障害とは?高校生に増えている?

不眠症・睡眠障害とは、なったことがないと苦しみが理解できないものの、一度陥るとなかなか抜け出せないので、本人は非常につらいと思います。
そして非常に多い病気らしく、悩みを抱えている人が当たり前にいる時代です。
今回は不眠症・睡眠障害の原因などについて調べました。
〇不眠症とは何か
不眠症、睡眠障害かも?と思った時、何に当てはまれば不眠症・睡眠障害の可能性があるのでしょうか。
不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・クスリの副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です。不眠が続くと不眠恐怖が生じ、緊張や睡眠状態へのこだわりのために、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。家庭での不眠対処で効果が出ないときは専門医に相談しましょう。睡眠薬に対する過度の心配はいりません。現在使われている睡眠薬は適切に使用すれば安全です。 |
たまたま眠れなかった、は不眠症・睡眠障害ではなく、さらに数週間では不眠症・睡眠障害ではない、という判断になるようです。
数週間続いた時点で、本人はかなりきついと思いますので、病院にいかないまでも、改善する努力をした方が、不眠症・睡眠障害レベルまでなってしまうことを防げるんじゃないかな、と個人的には思います。それがストレスになってはいけませんが。
〇不眠症にも種類がある
不眠症は4つのタイプに分けられます。寝つきの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感(休養感)が得られない「熟眠障害」です。 |
〇不眠症の人はめちゃ多い
日本人にとって、現在では「不眠症」「睡眠障害」はもはや国民病なのだそう。
5人に1人が睡眠に満足していないとし、病院にかかっている人のうち睡眠薬の使用者は20人に1人という多さ。
厚生労働省が「不眠症はよくある普通の病気」と称している通り、風邪と同じくらい、普通の病気なんですね。
〇不眠症・睡眠障害の原因は
不眠症・睡眠障害となってしまう原因は、心身ともにあるようです。
・ストレス
・生活習慣、リズムの乱れ
・環境(住居、周辺など)
・体の不調や病気
・心の不調や病気
体の病気が原因のときは、不眠症・睡眠障害云々よりも、まず体の病気を治すとおのずから改善するといいます。
不眠症・睡眠障害となる体の病気の原因は、睡眠時無呼吸症候群やムズムズ脚症候群(レストレスレッグス症候群)など、睡眠にまつわるものだけではないようです。
高血圧、心臓病、呼吸器の疾患、腎臓病、前立腺肥大(頻尿)、糖尿病、関節リウマチなど体の痛みを伴うもの、アレルギー疾患などかゆみを伴うもの、脳出血・脳梗塞などなど。
〇高校生に増えている?不眠症
「不眠症」とセットで、最近「高校生」とよく調べられているようです。高校生の不眠症、増えているんですかね。コロナ禍で、家庭によってほとんど外出しない生活が続いたり、運動不足になりがちなせいもあるかもしれません。
2020.5.19.時点でも、高校生の不眠症への悩みはけっこうあったみたい。
スタディサプリ進路が、全国の高校生206人にアンケート調査を行ったところ、「寝つきは良いほうだと思いますか?」という質問に、「はい」と答えた人は64.6%、「いいえ」と答えた人は35.4%だったが、「眠れないことはありますか?」という質問には63.1%の人が「はい」と答えていた。 普段は寝つきが良くても、3分の2近くの人が何かあると眠れなくなるみたい。 |
高校生が不眠症になる原因は、大人や高齢者とはまた少し違うところもあるかもしれません。
・ゲーム、スマホで夜更かし
・体や心の不調
・生活環境の変化
・家庭環境
・昼間起きていたくない気持ち
・不登校
不登校が悪ではありませんが、昼間学校に行かない、という選択肢をとると、自然と行動時間が「昼でも夜でも良いような状況」になりやすいので、生活習慣が夜型になったり、乱れたりしやすいところがあります。
心身の不調とか、ストレスとか、原因は大人と一緒ですが、“そうなる原因”“悩み”は大人とはまた違います。
・将来(進学など)に対する不安
・学校、家族など人間関係
・思春期による心身の変化
・アイデンティティの悩み
ちなみに高校生の場合、不眠症だけでなく過眠症になるパターンも多いとか。
セルフでできる治し方というか、対策としては「生活習慣をなおしてみる」「体を動かす」「ストレスをためない」「息をする」他が挙げられていました。
悩みを紙に書き出してみるのも、有効なようです。
周囲は、責めたり、何とかしてあげようとしたりするよりも、受け入れてあげて、見守ってあげるのが良いみたい。
不眠症で苦しんでいるときに、周囲の大人から「なんとかしなさい」とか言われても、傷つくか反発心が出てくるし、余計に心が乱れる気しかしないですしね。
とかく、朝起きれる人・昼間活動できている人・不眠症になったことのない人には、眠れないことや朝起きれないことを話したところでまったくわかってもらえない(※体験談。必ずしもではないかもしれません)ので、受け入れてくれない人のことは、いったん気にしないで。
誰かに頼りたい、と思ったら、病院だけじゃなく、児童相談所という手もあります。自分の味方になってくれる人を探すと良いかも。
〇まとめ
不眠症・睡眠障害が、「国民的病気」というだけでなく、もはや「普通の病気」とまで厚生労働省が表現していることに驚きました。
それを聞いて「私だけじゃないんだ」「だからって自分とは関係ない」など、思うところは様々だと思いますが、普通の病気、ということは、治す研究もたくさんされている、ということかもしれません。
つらいままでいるより、「何かつらい」と思ったら、早めに相談先を探すとか、ちょっと体を動かしてみるとか、深呼吸してみるとか、なんでもいいので1つやってみるといいかも。
「夜型で大いに満足」という場合は問題ないような気もしますが、もし「本当は朝起きたい」「昼間元気な人がうらやましい」という気持ちが芯にあるなら、そこに向かっていけるようにやってみる、自分で無理なら相談できる相手をみつけるところから始めてはいかがでしょうか。
ことわっておきますが、専門家でも何でもないので、治療法について書いているわけでなく、あくまでも自分で調べた範囲で自由に書いているだけなので責任は持てません。
でも、私自身も過眠症・不眠症で苦しんだので、それでつらい苦しい思いをしている人がもし楽になれたら、私もうれしいです。
では今日も一日、みなさまが快適に過ごせますように。
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