おすすめの入眠音楽-モーツァルトの傑作が知りたい!【528hz】

先日、入眠には「528hz(ヘルツ)」の音楽がいいらしい!という記事を書きましたが、個人的にYoutubeでよくかけているのは、モーツァルトの傑作と言われる曲。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。
3分程度しかない曲なのですが、Youtubeのコメント欄を見ていても、「聞くと秒で寝てしまう」など、入眠時におすすめできる曲です。
とてもやさしい、愛を感じるような、モーツァルト傑作の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、どんな由来の曲なのか、調べてみました。
短い小品「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、「モーツァルトの傑作のひとつ」と言われているのですが、曲自体は短いもので、3分と少しくらいです。
しかし、曲の第一印象はまさに「天上曲」。
メロディーの秘密
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、短くて、曲の構造も「とてもシンプル」なのだそう。
素人が聞いても、複雑な感じとか、あからさまテクニック押し!みたいなものは全く感じられません。
しかし、空を流れている雲のような、ふっと雲の影の部分をみたりとか、またすぐに白くなったりとか、そういった自然に曲が移り変わっていくような印象があります。
これは、短い曲のなかで、転調が4回もあるためです。
転調というと、「ここの転調好きだな」と聞き手がはっきり感じるように、パートでガラッとかわる曲が多いですが、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の場合は、転調前・転調後どちらにもある和音が間に挟まることによって、自然に流れたまま転調がなされているのだとか。
パキっと、ビビットに転調するのではなく、グラデーションで気が付いたら調が変わっている、あるいは気づかない人もいるかもしれません。
モーツァルトの細やかな気遣いとテクニック。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」のやさしさは、モーツァルトの丁寧さ・繊細さがわかる曲でもあるんですね。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」曲のジャンル
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は合唱曲で、優しくて澄んだ、天上のような響きをもった曲です。
というのも、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は教会音楽として作られ、タイトルはラテン語で「めでたし、まことの御体(おんからだ)」という意味だそうです。
内容はイエス・キリスト賛美と感謝。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が作られた理由
キリストへの感謝や賛美がうたわれている「アヴェ・ヴェルム・コルプス」ですが、その感謝はキリストへだけではない様子。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、知人への感謝の気持ちとして、プレゼント用に作曲された曲なのです。
モーツァルトから曲のプレゼントなんて、すばらしいですね。
モーツァルトは当時、ウィーン在住でしたが、妻が病弱で、バーデンという郊外の温泉保養地で過ごしていたそうです。
そのバーデンで、いろいろと気をつかってくれた友人がいました。その人は教会の合唱指揮者でしたので、モーツァルトはお礼に合唱曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をバーデンで作曲、プレゼントしたといわれています。
曲を聞いてみると、澄み切った広がりと、どこまでもやさしい響きに包まれる感じ。
モーツァルトの軽快な明るい曲だけを知っている方が聞くと、「え?これがモーツァルト!?」とびっくりしてしまうかもしれません。
モーツァルト作曲危機だった時期
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、モーツァルトがこれまでのように作曲が自由にできなくなる、という危機の時期に作られました。交響曲、オペラ、ピアノなど、モーツァルトは様々なジャンルで活躍しましたが、それができなくなる危機。
戦争がおこったためです。
もともと教会音楽を基礎とし、たびたび教会音楽を作っていたモーツァルトは、この危機のときも、教会音楽の作曲に生きる道をみつけ、教会音楽家として第1歩を踏み出したとか。
そんなときに「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が作られます。
モーツァルト晩年の曲
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を作曲した後、半年後にはモーツァルトはなくなってしまいます。
もう一曲、遺作と呼ばれるものがあり、それは「レクイエム」。この「レクイエム」がまた謎が多いとされ、「死の世界からの使いが来て、その依頼でモーツァルト自身のレクイエムを作曲したのではないか」と言われたりもしていました。
レクイエムの伝説、考察はまた後日にして、とにかく晩年の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」「レクイエム」は、2曲とも傑作として愛され続けているのです。
某人気アニメにも使われていた
人気アニメの最終章「劇場版 シン・エヴァンゲリオン」にも、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は使われていました。
流れている場所を説明してしまうとネタバレになってしまうので書きませんが、作品の最後の方なので、ぜひ探してみてください。
まとめ
入眠の際には、ただ音楽に耳を傾けることだけに集中した方がよいのですが、起きているとき、気が向いた時には、曲の由来についても調べてみると面白いですね。
入眠時は、考え事や、何かに思いを寄せることはおすすめしません。
しっかり眠りについて、しっかり目覚めて、起きた後にいろいろ考えましょう。
では今日も一日、快適に過ごしましょう。
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