菊花茶の良いところ!秋冬に飲むべき人は?

菊花茶の良いところ!秋冬に飲むべき人は?

日本ではあまりなじみのない「菊花茶」。中国では、目の疲れによいと有名なお茶だそうで、しかも秋冬に取り入れると体の乾燥対策にもよいそうです。

中国では菊花を生薬として利用してきたのですが、その歴史は2000年以上も前から!

秋冬には、どんな人が飲むと、菊花茶と相性がよいのか、チェックして取り入れてみましょう。

菊花茶の淹れ方、味

菊花茶は、一般的なお茶と同じように、急須でお湯に入れて飲みます。花が比較的大振りなので、コップに浮かべてもおしゃれです。

お湯を注ぐと、菊の花の香りがスッと入ってきて、とても気持ちが良いです。咲いている菊と、とてもよく似た香りです。

味はあまり感じません。もしかしたら香りに抵抗がある人がいるのかもしれませんが、きつい香りではないですし、誰でも飲める、非常にすっきりとした味の菊花茶です。

含まれる成分名

菊花茶に含まれている成分を科学的に見てみると、目によいといわれる「クサンテノン」「ビタミンA」などが豊富です。

ビタミンAはよく聞きますが、クサンテノンはあまり耳慣れない成分名ですね。菊花茶にはこうした目に良いといわれる成分が多いので、こんな人に向いています。
・目の健康
・疲れ目に悩んでいる
・皮膚、粘膜を正常にたもちたい

他にも菊花茶には「ビタミンB1」も含まれていて、こちらは「脳の疲れ」「神経の疲れ」によいといわれる成分です。脳や神経の疲れからくる、目の不調によいみたいです。

目のほかにも、抗酸化作用などもあるお茶です。

ビタミン、ミネラルが多め。β-カロテン、ビタミンC、葉酸など「ビタミンB群」が抗酸化作用をもち、多く含まれる。フラボノイド類、ポリフェノールなども含まれている。

漢方目線でどんなお茶?

漢方的にみても、中国で「目の疲れ解消といえば菊花茶」として知られているようです。目が疲れたとき、目のかすみ、充血やかゆみのときにもよいとか。

また、中国の「神農本草経」という、古い薬学書によれば、菊花茶は「長く飲み続ければ、老化を遅らせる」と記されているほど、エイジングケアに期待されてきた飲み物なんです。

漢方で言うと、菊花茶の性質は「清熱潤燥」と説明されます。菊花茶は秋冬の乾燥の時に飲むとよいお茶なのですが、かつ、秋冬の寒い季節なのに「熱がこもりやすい」「イライラしやすい」という性質をもつ人にオススメのお茶です。

菊花茶が、体の熱をおさめてくれて、しかも潤してくれるのだそうです。

冷え性の人には、また別のお茶がよいでしょう。