異性化糖とは?コスメでの効果は何?

オーガニックコスメなどにも使われている「異性化糖」。
ケミカルではないの?
どんな効果が期待できるの?
など、異性化糖にまつわる疑問をまとめました。
異性化糖とは?
そもそも「異性化糖とは何ぞや」ということからみていきます。
異性化糖は、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)を主成分とする液状糖です。 |
異性化糖は、そのほとんどが食品メーカー向けに製造されており、甘味料として飲料や調味料、パンなどさまざまな食品に使われています。異性化糖そのものは商品としてスーパーなどでの小売販売がほぼないことから消費者の方にはなじみが薄いのですが、食品ラベルの原材料の欄に「果糖ブドウ糖液糖」や「ブドウ糖果糖液糖」といった表記を見かけたことはありませんか? (略) 異性化糖の特徴は、砂糖よりも爽やかでキレのある甘味です。果糖の割合が多いほど甘味も強いのですが、甘味は温度によっても左右され、果糖は冷たいほうが甘味を強く感じます。このため、清涼飲料水や冷菓には果糖ブドウ糖液糖がよく使われています。 |
つまり異性化糖とは、液状の糖類です。
コスメでの異性化糖の役割とは?
食品によく使われているとのことですが、異性化糖がコスメの成分として使われている場合、何の目的で、どんな効果が期待できるのでしょうか?
糖類の混合物であり、主としてグルコースとフルクトースからなる。皮膚の保湿成分(NMF)の一つである中性糖成分と、ほぼ同じ組成を持つ糖の混合物として、保湿・湿潤目的でスキンケアに配合している。 |
異性化糖が含有されているコスメは、お肌の保湿の意味で使われているんですね。
なぜ糖類である異性化糖が、保湿になるのか?というと、皮膚の保湿成分「NMF(Natural Moisturizing Factor)」の1つ【中性糖成分】と組成がほぼ同じだから!ということで、お肌の保湿に使われます。
NMFというのは「「NMFアミノ酸」のことで、こちらは天然保湿因子です。お肌の角質層に存在している、人がもともと持っている保湿成分です。
それとよく似ているから、お肌が潤うんですね。
異性化糖はケミカル?
異性化糖、という成分名を聞くと、「ケミカルなのかな?」と思ってしまう人もいるかもしれません。
異性化糖は、トウモロコシやイモのデンプンから作られる糖です。
トウモロコシやイモのデンプンを分解していくと糖化(ブドウ糖になる)するのですが、さらにそこに酵素を加えると、ブドウ糖の一部が、砂糖より甘味の強い【果糖】になるのだそうです。これを「異性化」と呼んでいて、「異性化した糖」=「異性化糖」ができます。
「多糖類」の「でんぷん」は「異性化糖」になります。「異性化」とは聞き慣れない言葉ですが、ある分子について、原子の数や種類は変えずに配列など結合状態を変えることです。
この、異性化糖にするまでの工程で使われるのは、お水と、何種類かの酵素のようです。
異性化糖=ケミカル、というわけではありません。
オーガニックコスメに含有されているのも納得です。
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