生理痛・冷え性のお茶はある?漢方や薬膳を取り入れる

生理痛・冷え性のお茶はある?漢方や薬膳を取り入れる

毎月PMSや生理痛、冷え性に悩むのは、人知れず苦痛だったりします。

それが毎月あって毎月マイナス方向に引きずられるのと、毎月なくて快適に過ごせてプラスの気分を上乗せしていけるのとでは、生活どころか人生が変わってくるのでは。

ということで漢方・薬膳の知恵を活かしてみるのはいかがでしょうか。

手軽な薬膳茶

漢方のSNSを見ていると、絶対に出てくるのが「黒豆」「枸杞」「棗」をお茶にしたものです。

この3つをブレンドにして、急須で淹れるのが一番手軽で気に入っています。

黒豆は黒豆茶を選んでもいいし、普通の黒豆を買ってきても大丈夫です。

個人的には、黒豆茶として売っているものは紙のパックに個包装になっているのがもったいないので、コチラを使っています。

枸杞(くこ)は、杏仁豆腐の上にのっている赤い実のことですが、最近では「ゴジベリー」といってスーパーフードとして注目されているので、いろいろなメーカーのものが手に入ると思います。個人的にはコチラを使います。

永宗のくこの実

ちなみにゴジベリーの「ゴジ」って何だろう?とずっと思っていたのですが、「枸杞」の中国語の発音が「ゴジ(gǒuqǐ)」と聞こえます。

そして棗。1日3つ食べると老けない、と中国で言い伝えられてきたほど、美容や女性の健康には欠かせない食材です。

棗は中国食材・台湾食材を扱っているお店、エスニック食材店、中華街などで取り扱いがあります。でもネットが一番便利で安いです。

だいたい1,000円超程度の金額で買えます。

薬膳茶の淹れ方

一般的なサイズの紅茶ポットで作っています。

・黒豆1つまみ
・枸杞1つまみ
・棗2つ(1個でもいいような気もします)

棗は成分が出やすいように、カットしています。1個のままでもいいような気がしますが、すぐ飲みたいのでカットしています。

ちなみに、中国産の枸杞や棗を購入した場合は、淹れる前に水洗いするのがオススメです。表面の汚れを軽く落とした方がよいそう。中国人が中国人向けにSNSでそう言っているので、間違いないと思います。見習って作ります。

材料をすべてポットに入れたら、熱湯を入れて、お湯の色が濃くなるまで待ちます。薄くなると思いますが、何回かお湯を足すこともできます。

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たったのこれだけなので、特に苦労もなく、朝起きたてに白湯代わりに飲んだり、夜寝る前に飲んだり、生理前や生理中は水筒に入れて持ち歩いたりすると、気持ち的におまもりにもなります。

黒豆、枸杞、棗の3つが基本で、個人的には気分で他の食材を混ぜることもあります。

・生姜(スパイシーになるので量はごく少なめがおすすめ。温まる)
・さんざし(駅前など露天でドライフルーツが売っているときに)

毎日だと飽きるので、素材で味変です。

飲んでみてどうだったか

あくまで個人の感想として参考にしてください。

・冷え性で手足が冷たかった
 →3日ほど飲んで手の指先が温かい
・生理痛がなかった
・PMSの症状がなかった
 (気分が落ち込まない)
・何かわからないけど前向き

本格的!漢方茶

ここからは、漢方薬の材料が必要な、本格的なレシピをご紹介します。中国のSNSで見つけた、生理前7日・生理中7日・生理後7日と分けて、1か月間を過ごす、3つのレシピです。

21日間が周期になっていて、とても大事なのだとか。

食材が手に入るようなら、興味があれば試してみてください。

①生理1週間前
 玫瑰花(マイカイカ=薔薇茶)×7個位
 老紅糖×1個
 干し竜眼×5粒
 枸杞×だいたい10粒位
 水=ティーポット分
 ☆枸杞以外を水から入れて沸騰させる
 ☆沸騰したら枸杞を入れる
 ☆煮出して完成
情緒不安定でイライラしやすい時期。それに合わせて鬱鬱とした気分を和らげ情緒を安定。

②生理中7日間
 生姜×3切(薄くスライスしたもの)
 老紅糖×1個
 山査子(さんざし)×6切(乾燥スライス)
 棗×4個位(半分にカットして使う)
 ☆すべて水から入れて沸騰させ、煮出す。
毎朝飲む。この1週間は比較的体が弱る。体が冷えている女の子は、手、足、下腹部が冷たくなり、痛みがある。これは体を温め血流を上げる

③生理後7日間
 当帰×4枚位(スライスされたもの)
 黄耆(おうぎ)×7枚位(スライスされたもの)
 老紅糖×1個
 茹で卵×1個
 棗×4個位(半分にカットして使う)
 ☆水から入れて沸騰させ、煮出す。
血を多く失い、欠乏している時期。気血を補うべき時期。毎朝1杯飲む。消耗した気を補う。生理不順や量の少ない人には非常に良い。

周期のことについての翻訳がカタコトになってしまいましたが、だいたいこんな感じのことが書いてあります。

干し竜眼、当帰、黄耆などが日本では珍しい食材になるので、「手軽にできる!」というわけにはいきませんが、もし興味がある方はチャレンジしてはいかがでしょうか。

※購入したことはないところですが、一応参考として、レビューのあるもの・評価の高いものを掲載しておきます。購入は自己責任でお願いします。

当帰
干し竜眼
さんざし
黄耆
老紅糖