地面に突如空いた巨大な穴の正体

地面に突如巨大な穴が現れたら、考えただけでもぞっとします。南米のチリで、直径25メートルの穴が出現したとニュースになっています。
なぜ急に25メートルもの巨大な穴が出現したのか。市長のインタビューによると、「良心のかけらもなく地元への周知もないまま、過度な採掘が行われた結果」あらわれた陥没穴だそう。
この陥没穴、近年見るものでは最大で、かつ広がっているとか。
チリという国は、地下資源が豊富で、モリブデンやリチウムが採れる他、中でも銅の採掘量が多い。銅はチリが埋蔵量・生産量ともに世界第一位のシェアを誇る(埋蔵量…世界の30%、生産量…34%)。
そうした背景があり、鉱山事故のニュースには有名なものも。
2010年にはチリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山で落盤事故があり、このときは全員生還という”奇跡”が報道された。
しかし同年の11月8日にはチリ北部アタカマ州のロスレジェス銅鉱山で2人死亡という事故が発生したりと、鉱山の仕事人には危険がつきまとう。
今回の陥没穴の正体、調査開始したということで、真相究明が気になります。
さて、陥没穴が発生してから1週間。あの突如出現した穴はどうなっているのか・・・というと、とんでもないことに!
みるみる崩れている地面。被害が近隣住民などに及ばないといいけれど・・・。近隣600mには、住居もあるようで、住民から不安の声があがっているそうです。
地元のメディアによれば、過度な採掘で土地が弱ってしまったこと、そして7月に大雨が降っていたことが原因では?と報じられているそうです。
深さがなんと200mもあるそうで、パリの凱旋門がまるごと、どころか4つ積み上げても収まってしまうほどの巨大サイズです。居住エリアにそんなのがあったら、住民が安心できるわけないですよね・・・。
鉱山資源が豊富なゆえに、過剰・無理な採掘が行政のしらないところで進められているという、悪徳な話でした。
一刻も早い解決を望みます。
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