「一線を画す」の意味と読み方・使い方

「一線を画す」の読み方と意味、使い方をひとつずつ見ていきます。
「一線を画す」の読み方
「一線を画す」の読み方は「いっせんをかくす」と読みます。一線を「がす」ではないので注意が必要です。
「一線を画す」の意味
「一線を画す」の意味は辞書によると「境界をはっきりさせる。はっきりとくぎりをつける。区別する。」という意味です。
「一線を画す」の使い方
「一線を画す」の使い方の例です。
「この人の実力は同年代でも一線を画している」
「プロとアマでは一線を画す」
「今までの製品とは一線を画す性能だ」
「あのグループとは雰囲気が合わないので一線を画している」
多くの場合は「それまでの常識を覆すような線引き」「他とは圧倒的に違う」というたぐいの誉め言葉として聞きます。
さらに「ネガティブな言動の多いあの人たちとは付き合わないようにしている」というようにポジティブな意味でなくても「一線を画す」を使うことができます。
また「錆びた日光はカーテンの間から洩れて、青い机の上に細く一線を劃してゐる(『何処へ』正宗白鳥<五>)のように、実際の空間に使うことも可能です。
「一線」が使われる他の言葉
「一線」には単純に「1本の線」「糸すじ状の1本」という意味があります。
その他に戦いの最前線・仕事で最も活動する役どころ・第一線という第2の意味があります。仕事やビジネスシーンで「第一線で活躍する」「第一線から退く」「第一線に配属される」と使うことができます。
第3の意味としてはっきりしたと区切り・けじめの意味があります。「公私の間に第一線を引く」「一線を越えない」など、常識や意識・精神・倫理的に、超えてはいけないライン・基準を表現するのに使われます。
「画す」が使われる他の言葉
「一線を画す」以外の言葉で「画す」を使うのはほとんどないと思います。
ですが、たとえば「時代を画す・時代を画する」という言葉があり「その時代で最も新しいことを行っているさま(weblio辞書より)」と意味づけられています。それまでの時代とはまったく違う、時代にはっきりと区切りをつけるようなさまを表現する言葉です。
したがって「画す・画する」には、「はっきりと区切りをつける」「それまでとまったく違うことをする」「空間を区切る」など、なにか流れや塊と捉えられるものをはっきりと分けてしまうというニュアンスで使うことができます。
まとめ
「一線を画す」という言葉をひとつひとつ見ていくと、「一線」にも「画す」にも「線引きをする」「はっきりと区切りをつける」という意味があることがわかります。
ただ分けるのではなく、とてもはっきりとした明確な差があること、これが「一線を画す」を使う条件であるといえます。
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