茯苓(ブクリョウ)はむくみ・不眠にもよい漢方

最近、あるレシピに「茯苓(ブクリョウ)」とあったので
買ってみましたが、
あまりなじみのない漢方なので
茯苓(ブクリョウ)はどういう効能があるのか
調べてみました。
そもそも茯苓(ブクリョウ)とは
茯苓(ブクリョウ)は、
「松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核を乾燥したもの」
「伐採されて数年を経たアカマツやクロマツの根に寄生」
「地中深さ20~30cmあたりに塊状の菌核を形成」
「外皮は黒っぽい褐色で、内面は白色」
「生薬としては、サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥し外皮を除いたものを用います」
とのことです。
菌核とは、菌糸が集まってできた塊のこと。
キノコとは違うようです。
茯苓(ブクリョウ)見た目は
トリュフと山芋のあいのこような感じ。

生薬として売られていて
手に入りやすく使いやすいものは
粉末上のもの。
まっ白い粉で、かなり細かく、
しっとりですが軽く息で飛んでしまう感じです。
茯苓(ブクリョウ)の主な産地
中国の安徽、湖北、河南、雲南省など。
四川、貴州、広西、福建、浙江、河北省などでも摂れるそうです。
茯苓(ブクリョウ)の効能
・利水、利尿作用
・健脾
・滋養
・安神、鎮静
・血糖降下
こうした効果がある茯苓(ブクリョウ)は
下記の症状などに用います。
・浮腫(むくみ)
・食欲不振
・消化不良
・動悸
・不眠
・吐き気や胸焼けのする人
・更年期障害
・生理不順
・のぼせるのに足が冷える
尿細管の再吸収を抑制するはたらきがあるそうで、
利尿作用が高い茯苓(ブクリョウ)。
ミネラル類(Na、K、Clなど)の排出量が増加するといいます。
病後でも使えるやさしめの漢方で、
病後の体力増強作用があり、
他の薬の巡りを良くするともいわれています。
茯苓(ブクリョウ)の五気・五味
茯苓(ブクリョウ)は
五気(薬性) :平(へい)
五味:甘(かん)
の性質をもっています。
五気は「熱・温・平・涼・寒」に
食材を性質で分ける一つの目安。
簡単にたとえを言えば、
「この食材は体を温めるのか?冷やすのか?」
というようなことです。
茯苓(ブクリョウ)は「平」なので
偏りがなく、使いやすいと言えます。
また、「五味」は食材の味の分類。
「辛・甘・酸・苦・鹹(しょっぱい)」の5つあります。
味ごとに、効果を発揮する身体の部位があります。
茯苓(ブクリョウ)は「甘」の食材。
「甘」は補益、和中、緩和作用、滋養・強壮。
体の衰えを補養したり、
緊張を緩めたり、
薬性を中和したり、調和したりするのが
甘みをもつ食材の特徴だそうです。
身近な食材だと
はちみつや栗、豚肉などがあります。
料理に取り入れることもできる茯苓(ブクリョウ)
茯苓(ブクリョウ)は
食事に使うことも可能です。
たとえば「漢方粥」とか。
個人的には漢方スムージー的なものを作って
飲んでいますが、
1日5g程度です。
粉の場合、、水に溶かすかお湯で飲むかが
一般的みたいですが
茯苓(ブクリョウ)の粉は
かなりポワポワしていて混ざりづらく、
水に浮いてしまうので、
ゼリー状のものか何かが
良いのではないだろうか、と思います。
私はミキサーでほかの食材と
攪拌してしまいます。
茯苓(ブクリョウ)は美容・ダイエットに使えるのか?
肌荒れに茯苓(ブクリョウ)の入った
漢方を処方することがあるようです。
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
「桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)」
などです。
漢方薬は薬なので
お医者さんに聞いた方が良いと思いますが、
血や水の巡りをよくしたりすることが
結果美肌につながるようです。
ヨクイニンは「ハトムギ」のことで
昔からイボ取りや肌荒れに使われていましたから
なるほどなというところ。
茯苓(ブクリョウ)が
ダイエット(体重の減量)に使えるかというのは
情報がなくわかりません。
消化の弱った人に向いている漢方なので
直接減量とはイメージが結び付きません。
しかし冷えやむくみなどの
体質改善には役立つでしょう。
おわりに
漢方薬は
体重や体型、状態から薬を選ぶので
使用の際は漢方のわかるお医者さんに
相談することをおすすめします。
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