キャンドルの作り方-木芯(ウッドウィック)-

キャンドルの作り方-木芯(ウッドウィック)-

今回は、おうちでキャンドルづくりをしてみたいと思います。

手作りキャンドルというと、好きな色でかわいく作れたり、おしゃれなボタニカルキャンドルが作れたりと、自由で自分好みの作品が作れる印象です。

今回は、芯にこだわって、木芯のキャンドルを製作してみたいと思います。

使用材料

今回使用する材料はこちら。

・ガラスの器
・ソイワックス
・木芯となる木片(青森ヒバ)

ガラスの器は100円均一で以前に購入したものです。何かを入れるのにいいかも、と思って取っておいたものです。

200g(購入した時は880円でした)

そしてロウはソイワックスというものを使用します。

<ソイワックスとは?>
 ソイワックスというのは、大豆の油が原料の天然植物性ワックスのことです。従来のロウは、パラフィンワックスと呼ばれている、石油由来のものです。

<それぞれのメリットとデメリット>
ソイワックス:有害物質はなく安心。低温でゆっくり燃えるので長く楽しめる。色はクリーミーな白。
パラフィンワックス:価格がお手頃。扱いやすい。有毒な揮発性有機化合物(VOC)が出る可能性もある。

そして、今回使うキャンドルの芯には、木芯を使用します。

木芯のキャンドルは、一般的な糸の芯と違って、燃えるときに木のぱちぱちと爆ぜる音がするので、焚き火や暖炉がなく火をともせない環境の人でも、薪をくべているような感覚が楽しめる、ホッとするキャンドルなのです。

今回は既製品ではなくて、街中で売っていた「青森ヒバ」を使用します。

<ヒバとは?>ヒノキのなかま。とても良い香りがします。
青森ヒバに含まれるヒノキチオールという成分は抗菌力が強く、防虫作用があります。木片は箪笥や引き出し、靴箱などに入れておくと、防虫にもなるし、とても香りでリラックスできます。寝室に置いて安眠にもなります。
ルーム用に木片購入したのですが、あまりに良い香りなので「もやしてみたい・・・」と思って、今回はウッドウィックの芯にしてみることにしました。

<木芯キャンドルの作り方>

では、キャンドルを作っていきます。

①ソイワックスを溶かします。
本当は専用の鍋を用意して、流し込むべきなのですが、今回は用意が間に合わなかったため、完成用の入れ物に入れて、直接湯煎にかけて溶かしたいと思います。

鍋で100℃のお湯にかけると、すぐに透明になります。

②木芯を固定し、固める
ソイワックスが溶けたら、熱いものを置いても大丈夫な場所に移し、木芯を中央に置いて冷まします。木芯は、金属の小さいろうそく台などに固定して器の中央に入れ、それごと固めるのが良いと思います。
ただ、試しに指で押さえてしばらく待ってみたところ、ソイワックスが固まるのがあまりにも早くて、すぐに支えなくても済むようになりました。
30分も立たないうちに、かなり固まります。

③完全に固まるのを待つ
今回製作したのは指の幅程度の深さで、非常に少量ですが、完全に熱が取れるのには、1時間はかかります。ゆっくり待ちましょう。

完成したので、さっそく点けてみました。ぷつぷつ、ぷちぷち、と、たまに木の音がします。テレビやYouTubeをつけっぱなしにしているのが勿体なくなります。
木なので、糸と違って燃え上がっってしまうかな、という懸念がありましたが、木の周りに火がやさしくまとっていて、とても落ち着きます。
期待していたヒバの香りは、それほどしません。アロマキャンドルにしたい場合は、ワックスにアロマオイルなどを添加する必要がありそうです。ヒバやヒノキの精油も売っていますので、ヒバ材を芯にしてヒバの香りづけをすると、とてもおしゃれですね。
ちなみに消し方は普通のキャンドルと同じで、強く息で吹き消すと消えます。

作り方のコツと注意点

ソイワックスは大豆由来の植物性とはいえ、食用ではありません。口に入らないように注意する必要があります。ですので、湯煎にかけるときの鍋も、キャンドル作り専用として用意するのが良いと思います。

作業中に、手にロウが付くことがあるので、ビニール手袋などをして作業すると良いかもしれません。知らずのうちにロウが指や爪に付くと固まってしまい、冷えると固まる性質のために手洗いではなかなか落ちません。

非常に簡単なので、これといって注意点は少ないのですが、上の二つは気をつけてみてください。

また、多少は煙が出るので、おうちによっては火災報知器がならないように気をください。

木芯キャンドル(ウッドウィック)あれこれ

木芯と土台のセットも売っているので、気軽に始められます。 木芯50本はちょっと多いかな…とも思いますが、660円程度で、梱包のレビューも高かったのでおすすめです。

器は本当に何でも良いと思うので、ガラスにしてみたり、和風の陶器にしてみたりと、色々とアイデアが思い浮かびます。センスのたのしみどころです。

既成の商品としても売っています。こちらは人気の木芯キャンドル。ソイワックスで35時間という長い燃焼時間で、プレゼントにも最適です。左は「バンブー&グリーンティーの香り」、右は燃焼時間90時間の「バニラ」。


 

おわりに

木芯に火をともしてみると、本当にリラックス効果が抜群です。わけもなくイライラすることもあると思いますが、わけもなく落ち着くこともあるのだなと感じます。
 
人間関係や電子機器のせわしなさに、知らず知らずのうちに追われ、疲れていることに気づかされます。
 
この独特の癒しを、みなさまもぜひ体感してみてください。