恵方巻はなぜ一気に食べる?いつから流行った?理由と恵方巻の由来、今年の方角。【節分おもしろ話】

節分といえば恵方巻。
関東人にとってはもともとあまり馴染みのない恵方巻ですが、いつの間にこんなに一般的になったのでしょうか。
そもそも、一気に食べなきゃいけない理由って、なぜなんでしょうか。
恵方巻の由来や、広まった理由、今年の方角など、恵方巻にまつわるお話をご紹介します。
そもそも恵方って何?
恵方とは、その年の【歳徳神 (としとくじん=福徳をつかさどる神)】がいる【方角】のことです。
たたりが来ない、最も良い方角なのですが、この方角は毎年変わります。
日本に陰陽道が成立する以前は、歳徳神ではなく、正月の【歳神 (としがみ)様】がくる方角だとされていたそうです。
今年の恵方はどの方角?
2021年の恵方は【丙(ひのえ)】で、言葉で言えば、「南南東」の方角でした。
2022年は、【壬寅(みずのえとら)】で、今の方角だと「北北西微北」、つまり北北西だけどさらに北寄り、という方角です。
ちなみに2023年は、南南東微南
恵方巻のやり方
恵方巻は、その年の恵方を向き、目をつぶって願いごとを思いながら、一気に食べる。
笑顔で食べる、などバリエーションもあるみたいですが、恵方巻の巻物は、切らずに一気に食べることと決まっています。
恵方巻の由来は?
恵方巻の由来は、はっきりはしていないようです。
もっとも多い通説は、江戸~明治期の大阪の花街とか、商家だとか言われています。
もともとは恵方巻とは言っておらず、「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」と言われていたといいます。
どうしてこんなに有名に?
そもそも歴史的には新しい行事ですが、いつのまにこんなに全国区に広がったのでしょうか。
恵方巻の火付け役は、大手コンビニエンスチェーン「セブン-イレブン」。
1989年に広島県の店舗で「恵方巻」と販売を始めたことがきっかけだそうです。
ちなみに、この時「恵方巻き」という名前も初めてついたのではないか、といわれています。
それまではローカルだった恵方巻も、あっという間に全国に広まりました。
恵方巻の具材は?
恵方巻の中身には、7種類の具を入れるのが一般的。
七福神にちなんでいるそうです。
恵方巻を一気に食べなきゃいけない理由
恵方巻で食べる巻きずしは太巻きですし、切ってもいけない、一気に食べなくてはいけないという決まりがあります。
なんだか喉に詰まりそうですが、どうして一本まま一気に食べなければならないのでしょうか。
その理由は、【幸福とか商売繁盛の運気を逃すことなく、一気にいただくため】だとか。商売の街、大阪らしい風習ですね。
他にも【縁を切らない】という意味があるそうです。人との縁は大事ですね。
みなさんも、今年の運気を逃すことなく、ぜひ一気に取り込んでください。
関東人は食べない?
もともと関東では、恵方巻という文化はありませんでした。
恵方の方角を向いて食べる恵方巻は、由来がはっきりしていません。一説では「大正初期頃にはじまった」「関西を中心に縁起物として流行」と言われているみたいです。
-
前の記事
節分が2月2日!?節分のナゾと今年の恵方【節分おもしろ話】 2021.01.06
-
次の記事
節分にいわしの頭・ひいらぎの葉っぱを飾る理由は?由来や地域はどこ【節分おもしろ話】 2021.01.08