無添加・オーガニック・ボタニカル コスメの違い!知らないとこわいコスメの話

無添加・オーガニック・ボタニカル コスメの違い!知らないとこわいコスメの話

無添加・天然由来・自然派の化粧品、コスメを、できるだけ使いたいという人は最近多くなってきました。

しかし、無添加・天然由来、自然派のコスメは、本当に安全なのでしょうか?

そもそも無添加やオーガニックコスメの定義を知っていないと、化粧品を選ぶ際に「勘違い」しているかもしれません。

自分がほしい化粧品と、商品への“思い違い”をなくして、きちんと選べるようになりましょう。

〇無添加コスメ・オーガニックコスメの”落とし穴”

無添加・オーガニックというと、安心・安全なイメージがありますが、その定義を正しく知らないと、実は困ったことに添加物などが含まれている場合があるんです。

〇無添加コスメの定義

特定の物質が添加されていないコスメ
→「特定の物質」以外は入れても良い
特定の成分とは「103種」。それ以外の添加物は、含まれていたとしても「無添加コスメ」として販売できるのです。

つまり・パラベンフリー
などと書いてあっても、完全添加物フリーではないのです。

〇オーガニックコスメの“落とし穴”

オーガニックコスメといえば、「無添加コスメ」よりも安心そうです。

オーガニックとは「有機」という意味で、食品で言えば「無農薬」「化学肥料不使用」「無施肥」などを指します。
そして食品のオーガニックには「有機JASマーク」など、国の認証が受けられます。

しかし、コスメに関しては、日本は国のオーガニックコスメ認証ができる機関がありません。
独自で行っている日本オーガニックコスメ協会「JOCA」 もありますが、オーガニックコスメを名乗りたい場合、海外の認証機関を受けるのが一般的です。

【海外の認証機関】
〇エコサート ←最新!世界基準。厳格。
〇BDIH(ドイツ)
〇ネイトゥルー(ドイツ)
〇soil association(イギリス)
〇ACO(オーストラリア)

日本にはオーガニックコスメ基準がなかったため、商品の売り文句として「オーガニックコスメ」という言葉が使われていました。

現在はさすがになくなってきましたが、かつては某大手でもオーガニックではないのに「オーガニックコスメ」と言っていたのは、オーガニックファンの間では知られた話です。

〇認証のオーガニックコスメでも注意?

とても厳しい「エコサート」でも、「95%が自然原料である」ことが義務付けられています。反対に言えば、とても厳しい「エコサート」でさえ、「5%は化学原料でもOK 」なのです。

〇認証オーガニックコスメでも「表示されない」添加物

オーガニックコスメの場合でも、実は「キャリーオーバー」という、【表示されない添加物】が存在します。

たとえば、コスメに使われた「自然素材」は成分表に表示されます。しかし、その自然素材に使われた「添加物」は表示の義務がありません。消費者の目に届かないまま、使われていることが多いです。

(例)コスメに入れるため、植物エキスを素材から抽出
・基材のアルコール/エタノール
・溶剤(パラベンなどが使われる場合も)
・防腐剤(パラベンなどが使われる場合も)

キャリーオーバーとは「繰り越しているもの」「残っているもの」の意。
前段階の作業からの繰り越し物質までは、さすがに表示が義務付けられていないのです。

〇添加物は悪なの?

添加物が悪、というわけではありません。

添加物を使う理由は、防腐や性質変化を防いだりする目的です。また、エタノールなどもワルモノ扱いされがちですが、保湿剤として入っている場合もあります

ただ、化学成分や添加物で、肌の調子が悪くなったり、食品として取り入れることで体調を崩したり、病気になる人がいることも事実です。

そして、日本がオーガニック後進国であり、制度はまだまだ甘いのも現状です。

そんな状況ですから、コスメを買う私たちが「望まないのに入っている」という事態は、一番避けたいことです。  

そのためには、コスメを使う私たちが、企業頼りではなく、知識を入れておくことは、とても大切なことなのです。