試金石の意味や由来・語源は? 別の言い方・ビジネスの使い方も

試金石の意味や由来・語源は? 別の言い方・ビジネスの使い方も

「試金石となりますね」と言われたとき、あまり耳慣れない表現だったので、「意外とわかりそうでわからない言葉」ではないかと思い、使い方や意味・別の言い方をまとめました。

ビジネスでよく使われるようなので、チェックしておくと便利です。

〇「試金石」の意味

「試金石」を辞書で調べると、こんな意味が出てきます。

1 金など貴金属の鑑定に用いられる黒色の硬い石。表面に金をこすりつけ、その条痕 (じょうこん) 色を標準品のものと比較して純度を判定する。金 (かね) 付け石。

2 物の価値や人の力量などを計る基準となる物事。「政府の行政能力を問う試金石」
「goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jpword/試金石/)」より

〇「試金石」の由来・語源

試金石とは、もともと「貴金属(金属)などの純度を調べるために使う石のこと」です。

試金石は黒色で、硬い材質の石です。
これで“金を試す”ので「試金石」といいます。

試金石に金属をこすりつけると、試金石に痕が残ります。
その痕の色を、標準品の色と比較し、金の純度を見極めるのだとか。

〇ビジネスでは「試金石」はどう使う?

ビジネスのシーンでは、「試金石」という言葉はどう使ったらよいのでしょうか。

「試金石となる」「試金石になる」というように使いますが、意味は「今後の一つの指針となる」「真価が問われる」「本質を評価される」という意味で使うことが多いようです。

例文を作ると、こんな感じ。
「今回の案件で、成功するか否か、これは今後の試金石になれば。」

一つの指標となる、という感じですね。

別の意味では、正念場(ここぞ、という大事な局面)という使われ方もするようです。

〇別の言葉で何という?

「試金石」のほかに、似たような言葉はあるのでしょうか。

「試金石」の類語には、いろいろあります。

物差し(判断基準や目安)
目安(だいたいの基準)
テストケース(今後の基準となるような事柄)
力試し(どんなものか試す)

試金石とは別の言い回しでも、ちょっと固い言葉ならこんな感じ。

規範(判断などの拠るべき規準)
規格(判断の基準となる社会的な標準)
基準(物事の基礎となる標準)

より試される、というニュアンスが強ければ

力量が問われる(目的達成などの力がどのくらいか量られる)
力が試される(持っている実力などが試される)
実力が試される(本質の力が評価・判断される)

真価が問われる(はっきりしなかった真の評価が下される)

などがあります。

まとめ

今回は「試金石」という言葉の使い方や意味・由来・別の言葉での言い方などを見てきました。

日常会話で使ってしまうと「急に何かっこつけてんの??」となりそうですが、ビジネスでは割と使われるようです。

しっかり把握しておくと便利です。

また、「試金石となる」と言った場合でも、物事の度合いやシチュエーションによって、意味がやや別だったり、重さが変わったりしますので、シーンによって意味の受け取りは自分で判断することが大事です。

では、今日も一日、快適に過ごしましょう。