自然免疫と獲得免疫とは?自分の免疫にも種類がある

「免疫」という言葉が気になる今日この頃。
自分の体の免疫力が高ければ、風邪や病気になりづらそうだし…と思うと、とても免疫が気になってきます。
そもそも、免疫を上げることは可能なのでしょうか。
人体には「自然免疫」「獲得免疫」とあるのですが、「自然免疫」「獲得免疫」とは、いったい何でしょうか。
今回は免疫、自然免疫、獲得免疫についてみていきます。
免疫とは
そもそも免疫とは、改めて意味をチェックしましょう。
1 病原体や毒素、外来の異物、自己の体内に生じた不要成分を非自己と識別して排除しようとする生体防御機構の一。本来は、ある特定の病原体に一度感染して回復できると抵抗性をもつようになり、同じ病気にかからなくなることをいう。先天的に備わる自然免疫と、後天的に得られる獲得免疫がある。機構としては細胞性免疫と液性免疫の二つが働く。 2 物事が度重なってそれに慣れてしまうこと。「騒音に免疫になる」 |
読むとわかるように、もともと「免疫」は、「一度かかったら耐性ができ、同じ病気にかからなくなること」を指す言葉です。
幼少時にかかる「はしか」「風疹」「水疱瘡」などがイメージしやすいと思います。
風邪も1度ひいたらかからないようですが、一口に「風邪」と呼んでいるものの種類が多すぎて、別の風邪にかかるらしいですね。
最近ではもっぱら、自分の体が「菌」「ウイルス」などを排除する力のこととして使われているので、こちらの方がなじみがあるかもしれません。
自然免疫とは
免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があるのだそうです。
自然免疫とは、「外から侵入した病原体」や「自分の細胞だけれど異常になったもの」をいち早く感知して、自分の体から排除する仕組みのことを言います。
自分の体の中では、防衛の最前線、という感じです。
自然免疫は、同じ病原菌に何度感染しても、自然免疫能がアップする!ということはありません。
自然免疫の特徴は、まとめるとこんな感じ。
〇抗菌分子は、直接病原体に影響する 〇病原体に穴をあけたり、融解したりして病原体に対抗 〇食細胞が、病原体を貪食したりして、病原体に対処する |
獲得免疫とは
いっぽう、獲得免疫は、自然免疫とは少し違います。
獲得免疫は、別名「適応免疫」とも呼ばれる免疫力。
感染した病原体を判別して、記憶します。
次に同じ病原体と出会ったとき、「効果的に病原体を排除できる仕組み」だそうです。
自然免疫の方が反応が早く、獲得免疫は応答に数日かかるとか。
獲得免疫の特徴をまとめると、こんな感じ。
〇どんな病原体、異物にも反応できる 〇自分自身(自己)には反応しない(自己寛容) 〇免疫記憶(一度感染すると次には感染しないか、軽度で済む) |
まとめ
今回は免疫のなかでも、「自然免疫」と「獲得免疫」についてみてきました。
自分の体の中では、こんなことが起きていたんですね。
こうした免疫機能に異常が起こると、外敵に反応できなくなったり、また自分の細胞を攻撃してしまうような難病があったりします。
免疫機能に問題がない人でも、疲れがたまっていたり、睡眠不足が重なれば、免疫や体の機能が一時的に落ち、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しがちになります。
睡眠や休憩をしっかりとって、ストレスフリーにすること。
そして元気に活動すること。
これが一番大事です。
理不尽なムリはしないこと。
では、今日も一日、快適に過ごしましょう。
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