ホールフードで丸ごと栄養を!初心者におすすめの「日本のホールフード」

ホールフードで丸ごと栄養を!初心者におすすめの「日本のホールフード」

「ホールフード」という言葉をご存じですか?

「whole=全体・まるごと」「food=食べ物」、つまり食材をまるごといただく、という概念として、最近注目している人がいるジャンルです。

食べ物があふれて、忘れられていた「丸ごと食べる」で、今まで棄てていた栄養も食材も、無駄なく摂ること。

とはいえ、生活習慣で棄てていたものを食べるとなると、「え、これ食べるの!?」という感覚になる人もいるはず。

手ごろに始められるホールフードもご紹介します。

そもそもホールフードとは?

そもそもホールフードとは、「まるごと食べる」つまり皮ごととか、根っこごと、食材全体を棄てずに食べる、という概念として、一般的になりつつあります。

根っこや皮ごと、また外側の葉っぱも、芯も食べる、となると、かなり抵抗のある人もいるかもしれません。

ホールフードダイエットとは?

ダイエット業界でも「ホールフード」という言葉が使われています。

「ホールフードダイエット」という場合は、「植物性の食品を主体に食事をするダイエット方法」という感じ。

しかもホールフードダイエットは結構前に流行したもの。
2010年頃にはすでにロスで流行していたとか。

ホールフードダイエットのやり方はこんな感じ。

〇1日5食(3食+間食2回)
〇食材は丸ごと食べる

これは、セレブ御用達のトレーナー、ハーレイ・パステルナックという方の「5FACTORDIET」という方法。

ホールフードの食べ方は大変?

ホールフードの基本は「丸ごと食べる」。

野菜は「葉っぱから根っこ」まで。
魚は「頭から尻尾」まで。
果物は「皮ごと」。

もともと自然志向の食生活に興味のある方にとっては、あまり敷居は高くないかもしれませんが、大体の方は「え、皮ごとは嫌!」となるかもしれません。

日本のホールフードが手軽!

私たち日本人は、実は無意識のうちにホールフードのスタイルで生きてきました。

〇大豆
〇海藻
〇干物

〇梅干し

などなど。

小さな焼き魚だって、よく焼いて頭ごと食べることがありますし、シラスや煮干しなども、考えてみたら「丸ごと」です。

私たちは、気づかないうちにホールフードの生活をしてきたのです。

ホールフード実践。オススメのホールフード

個人的におすすめなのは「みかん」です。

みかんといえば、よく「薄皮の白いの、取る?取らない?」と話題にしますが、オーガニックのみかんなら、「皮ごと」食べられます!

皮ごとって、あのオレンジの部分。

意外と水分があるし、苦味が少ないので、個人的には中身だけ食べるよりも、みかんは皮まるごと食べるほうが好きです。

冬限定のたのしみです。

ホールフードで摂れる栄養素

「環境にやさしいから!」と言われたところで、自分にメリットがないことは、人間なかなかやらないものです。

ホールフードでは、捨てられやすい部分に含まれる栄養素も摂ることができます。

野菜や果物の皮には、ビタミンCなどの栄養素が、中身よりも多いといいます。

野菜の例

大根の皮:ビタミンC、ビタミンP(毛細血管を丈夫に)
大根の葉:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど
キャベツの芯:食物繊維、ビタミンC
キャベツの外側の葉:ベータカロテン
ジャガイモの皮:炭水化物、食物繊維、カルシウム、鉄分など
果物の例

りんごの皮:ポリフェノール、食物繊維、鉄分、ビタミンCなど
みかんの皮:ビタミンC、ビタミンP、食物繊維、カロテンなど
すいかの皮:漬物・スムージーなどに。シトルリンが豊富
※シトルリン:血管を若返らせる・血流を良くする・抗酸化作用・コラーゲン分解を抑える

まだまだありますが、ちょっと見ただけでもダイエットにも美容にもよさそうな栄養素が、中身だけ食べるよりも豊富なんです。

これなら、わざわざサプリなどで補う必要も減ってきます。

食べてはいけない野菜の部分

食材の中には「たべてはいけないもの」があります。例えば、

じゃがいもの芽:毒素あり
生のわらび:そもそも重曹+加熱で発がん性物質を除去しないと食べられない

など。

食べ物を丸ごと食べるとなると、「普段はなんとなく棄てていたもの」を食べることになります。

その中には「ない方がおいしいから棄てていた」ものと、「食べてはいけないから棄てていた」ものが、自然と混ざっています。

一度調べてから口にすることをおすすめします。

ホールフードの“目的”とは?

ホールフードは「まるごと食べる」つまり皮ごととか、根っこごと、食材全体を棄てずに食べる、というものだと、最初に説明しました。

しかし、「一般社団法人ホールフード協会」によると、その概念はすこし違うみたい。

「Whole Food」というと
皮をむかない料理スタイル?
野菜をまるごと使うベジブロス?
白米はダメで玄米食べること?
肉も乳製品も食べていいんだって?
どれも違います。

Whole Food(ホールフード)は、自分の健康と同じように土や森の健康
川や海の健康、今、生きている私たちだけではなく、次の世代、その次の世代までできるだけ広く、遠く、未来まで考えていく暮らし方を表現する言葉です。
食も暮らしも農業も環境もみんな繋がっていることを
みなさんにわかってほしいと思います。
「わかっているけど、世の中って、そう変わらないよ」
いいえ、変わると思います。
いいえ、変わっています。
安全な食を作るには、ホンモノを作る生産者を支え、応援していくこと。
「ホンモノを買う」ということは、その作り手を応援することになります。
良いものを作り続けてくれる後押しになります。
食も暮らしも環境もまるごと考えていくことを私たちは、
Whole Foodという言葉で表現しています。

You are what you eat
あなたは食べたもので作られています。
何を食べるかはとても大切なことです。
その食べものがどうやって作られているのか、
野菜はどこでどのように栽培されているのか?
塩や醤油、味噌はどうやって作られているのか?
それを知ることから食べもの選びは始まります。
一般社団法人ホールフード協会HP(https://whole-food.jp/about/)より引用

自分の調理シーンだけでなく、生活スタイルや地球の未来全体を考えたスタイルを提唱しています。

とても素晴らしい考え方だと思いますが、「そこまで広義なのはちょっと…」という方も当然いると思います。

「野菜をまるごと食べる」「棄てていた栄養を摂りたい!」など、自分なりの手近なことで十分に良いと思います。それも素敵なことです。

まとめ

今回は「ホールフード」についてご紹介しました。

食べ物は「おいしくいただく」というのが基本ですから、本当に「ムリだ」と思った場合は、無理してやるものではないと、個人的には思います。

しかし、棄てていたものでも、「もったいない」と思うか「美容に良い」と思うかは自由ですが、工夫しておいしくいただくのも、また楽しいことかと思います。

今年の冬は、みかんを丸ごと、食べてみませんか?
今度の夏は、スイカの皮の漬物、作ってみませんか?

日常に彩りを加えてゆくことを楽しみながら、「なんとなく棄てる」をやめてみるのは、いかがでしょうか。

では今日も一日、快適に過ごしましょう。