玄米の炊き方-江戸時代はこうして炊いた!びっくり炊きならつけ置き要らず!

「玄米って、つけ置きしなきゃいけないのが面倒」
そんな声を何度も聞きます。
個人的には「置いとくだけで楽チン」と思ってしまうので、まったく苦にならないのですが、確かに面倒くさいの基準は人それぞれ。
実は玄米、つけ置きしないで炊くことができる「伝統の方法」があるのです!
つけ置き時間ゼロ!秋田の伝統「びっくり炊き」
玄米の炊き方には「水につけ置きする」というルールがありますが、実は秋田地方の伝統的な炊き方に「つけ置きしない」というやり方があるのです。
その名も「びっくり炊き」!
この炊き方は秋田地方に江戸時代から伝えられてきた玄米の炊き方です。
「びっくり炊き」の炊き方
〇用意するもの ・玄米 ・水(玄米の1.2~1.5倍) ・鍋 |
①玄米を水で軽く洗う
②鍋に玄米と水を入れる
③蓋をして強火にかける
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・
15~20分
吹きこぼれないように
こげないように見ても〇
・
・
④ぴしぴしという音がし出したら冷水を入れる
(玄米の約0.8~1.2倍)
・
・
10分~15分
⑤弱火にし、良きところで火を止める
⑥蓋をしたまま5分ほど蒸らす
⑦よくかき混ぜる
コツ
・水の量は 「新しい玄米 < 古い玄米」
なぜ「びっくり」?
炊き方のところで「冷水を入れる」とありましたが、冷水を入れることで沸いている熱湯と玄米が、一瞬収まります。
これを「びっくり」させるというのです。
玄米以外でも、「びっくり」があります。
そういえば長野県出身の祖母は、そばを茹でるときに、湯が吹きこぼれそうになるたびに「びっくり水」を入れていました。
「びっくり炊き」で玄米を炊くメリット
秋田地方の「びっくり炊き」。
短時間で炊けるのも良い点ですが、びっくり炊きで炊くと、炊飯器で普通に炊くよりも、カサが多くなるようです。
これはびっくり水をいれることで、玄米の皮が破れ、玄米が水をより多く吸収するようです。
炊飯器での玄米炊きと比べると
・完成の量が多い ・やや白っぽくなる ・柔らかく炊ける |
という特徴があります。

まとめ
玄米のびっくり炊き、つけ置き要らずで「食べたいときにすぐ食べられる」が魅力的。
しかも通常よりかさましされるので、少量で満腹感も得られます。
食べづらさも少し和らぐので、ぜひ試してみてください。
では今日も一日、快適に過ごしましょう。
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