「固執」の意味と読み方!類義語や対義語、簡単にいうと?

「固執」の意味と読み方!類義語や対義語、簡単にいうと?

「固執」、なんて読みますか?

実は2通りの読み方で通っている「固執」という言葉。

「固執」の読み方・意味や、類義語・対義語を把握しましょう。

「固執」読み方は2通り?

「固執」には、2通りの読み方が存在します。

「固執」の読み方

①こしゅう
②こしつ

正式な読み方は①の「こしゅう」ですが、慣習では②の「こしつ」も使います。
口語で使うときは、どちらを使っても大丈夫です。

しかし、ビジネスなど公の場合は、もしかしたら①の方が良いかもしれません。

ちなみに漢字検定など、試験では「こしゅう」が正解になるので、間違えないようにしておきましょう。

「固執」の意味

「固執」の意味を辞書で引くと、こんな意味が出てきます。

こ‐しつ【固執】
[名](スル)《「こしゅう(固執)」の慣用読み》あくまでも自分の意見を主張して譲らないこと。「自説に固執する」
Weblio国語辞典(https://www.weblio.jp/content/%E5%9B%BA%E5%9F%B7)より引用

「固執」の読み方として、辞書ですでに「こしゅう」よりも「こしつ」で載っているので、「こしつ」の読み方がいかに一般的かわかります。

「固執」の場合、主張を譲らない、という意味で使われますが、意味をやや違えて取っている人は、あまりいないでしょう。

「固執」の使い方・例文

「固執」は「固執する」と使い、「~に固執する」のように、「こだわる姿勢」を表現します。

・権力に固執する
・一人の人間に固執する
・自説に固執する

「固執する」の使い方としては、一種異様なこだわりを見せるような表現になり、あまり褒めたシチュエーションでは使わない印象です。

肯定で使っても良いそうですが、日常会話などの使い方でしたら、あまりお勧めできません。

相手が肯定の意味とわからずに、不快な思いをさせてしまうかもしれません。

「固執」の類語は?

「固執」の類語も、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。

執着:強くひかれ、忘れ切れないこと。
頓着:深く気にかけてこだわること
執心する:強く興味を引かれ、心から離れないこと。
こだわる:ひとつのことについて強く思い入れたり、執着したりすること。
譲歩しない:ゆずらないこと。
押し通そうとする:自分(の意見など)を無理に認めさせようとする。
一歩もひかない:自分(の意見など)を変更する気がないこと。

どの類語も、「ひとつの何かにとらわれて、まったく譲らない・忘れられないこと」などの意味です。

その人の異様な価値観のあらわれる瞬間に、使うとぴったりな言葉です。

「固執」対義語は?

では反対に、「固執」の対義語はどんなものがあるのでしょうか。

譲歩:自分の意見などを抑え、他人と折り合う
妥協:お互い主張を譲り合い、一つ結果を導き出すこと
譲る:自分を後にし他人を先にする。

「固執」の反対語となると、妥協とか譲るとか、意見を曲げて調整する言葉になります。

固執しすぎるのも良くないけれど、かと言って「譲歩」や「妥協」をすることが、いかなる時も良いとは言えませんが。

まとめ

今回は、「固執」の意味と読み方、類語・対義語を見てきました。

口語だと「こしつ」の方がかなり一般的なことがわかりましたが、入試などでは「こしゅう」とでるので注意が必要です。

それにしても、固執しすぎると生きづらいことは、多々あります。

譲歩も固執も、ほどほどにしていきたいですね。

では今日も一日、快適に過ごしましょう。